
今回は、大人の男なら知っておくべき「デニムジャケット」のタイプ別の特徴から、参考にしたい4タイプの最新コーデ&おすすめアイテムを紹介!
CONTENTS
- 150年近くの歴史を持つデニムジャケット | 起源は?デザインはどんなタイプがある?
- リーバイスの1st/2nd/3rd/4th、リーの101J、ラングラーの111MJの要点 | 現代のデニムジャケットのベースとされる6種類の型の違いをチェック!
- デニムジャケットコーデ1 | 男らしさ全開の武骨なデニムオンデニム
- デニムジャケットコーデ2 | タイドアップシャツとスラックスを合わせたドレスMIXスタイル
- デニムジャケットコーデ3 | デニムジャケットならではの短丈を活かしたAラインコーデ
- デニムジャケットコーデ4 | ヘビーアウターのインナーとしてレイヤードして意外性のあるおしゃれを
- おすすめデニムジャケット紹介
- FAQ
- デニムオンデニムの正解は? | トーンを揃えて統一感を出す
- フーディやニットと重ねると膨らむ問題の解決策は? | 層の厚みを整理して着膨れを回避
- 子どもと公園などアクティブな日には? | 可動域と耐久性を重視したアイテム選びを
- ダメージ加工や派手なデザインは回避
- 初めての一着は何色・どの型が正解か? | 濃紺の3rdタイプが汎用性最上位
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150年近くの歴史を持つデニムジャケット起源は?デザインはどんなタイプがある?
1870年代、リーバイスの創業者 リーバイ・ストラウスは、ゴールドラッシュに沸く西部のカウボーイ、炭鉱夫、鉄道労働者のために耐久性と通気性を兼ね備えたユーティリティウェアとしてジーンズを開発。1880年頃には、それに合わせる作業用の上着として「トリプルプリーツブラウス」「リベティッドブラウス」を製造した。これがデニムジャケットの原型とされている。これは元々、上下で合わせて着用すること(今で言う「デニムオンデニム」)を意図しており、4つのボタンと1つの胸ポケットを装備したシンプルなデザインであった。その後、幾度となく改良が加えられ1930年代にリーバイスはロットナンバー「506XX」のデニムジャケットを発売。時を同じくして食品と雑貨の卸商であったLee(リー)がデニム衣料の製造に着手し、1931年にウエスタン・スタイルのデニムジャケット「101 スリムジャケット」(COWBOY型)を発表した。日本では「Gジャン」と呼ばれることも多いが、これは和製英語であり、「ジーンズジャンパー」が省略されたものだとされている。
ちなみに、リーバイスのデニムジャケットは初期モデルから古い順に「ファースト」「セカンド」「サード」「フォース」と4つのタイプで語られることが多いが、これは日本の古着輸入業者が便宜的に分類したものとされており、リーバイス社がつけた正式名称ではない。リーバイスでは「TYPE Ⅰ」「TYPE Ⅱ」のようにローマ数字でナンバリングされているほか、デニムジャケットの別名として「トラッカージャケット」という呼称が使われている。
続いては、デニムジャケットの代表的な6つのタイプをおさらい!
リーバイスの1st/2nd/3rd/4th、リーの101J、ラングラーの111MJの要点現代のデニムジャケットのベースとされる6種類の型の違いをチェック!
現代のデニムジャケットには、多くのブランドがベースデザインとして採用するスタンダードモデルが存在。最もメジャーなリーバイスの4つの型に加え、上述したリーの「101J」や、ラングラーの「111MJ」もオリジナルモデルの一つとして捉えられている。こちらは、その6型それぞれの特徴早見表だ。下ではそれぞれの特徴を詳しく書いているので、気になる型は該当のパートでチェックしてみてほしい。
| タイプ | 年代/当時の型番 | 胸ポケット | 背面調整 | シルエット | アイコンデザイン |
| Levi’s 1st | 〜1952 / 506XX | 低め位置、左のみ | シンチ | ボックス(ショート&ワイド) | フロントプリーツ&1ポケット |
| Levi’s 2nd | 1952〜1962 / 507XX | 低め位置 両胸 | アジャスター | ボックス(ショート&ワイド) | フロントプリーツ&2ポケット |
| Levi’s 3rd | 1962〜1966 / 557(XX) | 高め位置、ホームベース型 | アジャスター | ボックス(ショート&ワイド) | Vステッチ |
| Levi’s 4th | 1966〜1971 / 70505 | 3rdと同様 | アジャスター | 細身・長め | 3rdとほぼ同デザイン&細身 |
| Lee 101J | 1931〜 / 101 SLIM JACKET | 内傾斜、丸みを帯びた形 | アジャスター | 短丈×広帯 | 前立てのジグザグステッチ |
| Wrangler 111MJ | 1950s〜 / 11MJZ | ホームベース型、W字ステッチ | アジャスター | 可動域広 | 背中のアクションプリーツ |
デニムジャケットの種類1リーバイス 1stタイプ
リーバイスのロットナンバー「506XX」で識別されるファーストタイプは、前立てのボタン脇に施されたアクションプリーツと左胸の低めの位置にのみ取り付けられたパッチポケットが最大の特徴。初期のモデルにはフロントポケットにフラップはなく、1936バージョンより以前のジャケットにはビッグ「E」の赤いタブもない。また、バックのウエスト部分にはサイズ調節用のベルト(シンチバック)が装備されているが、この針刺しシンチは車やソファ、馬の鞍を傷つけるとカウボーイから不評だったため、1946年の戦後モデルから針のないバックルに変更になり、後継の507XXからはシンチバックではなくウエストバンド上のアジャスターベルトが採用されている。1940〜1945年前後には、第二次世界大戦の物資統制下でポケットのフラップを省略したりボタンが4つに減らされたりと、ディテールがミニマル化されたものが流通。それがいわゆる「大戦モデル」と呼ばれているもので、現在も定期的に復刻されている。ファーストタイプは最も武骨なデニムジャケットとして知られ、現在世に出回っている全てのデニムジャケットの礎とも言える逸品だ。
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デニムジャケットの種類2リーバイス 2ndタイプ
1952年に発売されたリーバイスの「507XX」がいわゆる「セカンドタイプ」のデニムジャケット。ボタンフラップクロージャー付きの両胸ポケットやバータック(補強のためのステッチ)、サイズ調節用のボタンアジャスターが「506XX」からの主な変更点としてあげられる。ワークウェアとしての機能性を高めながら現代的な解釈が加えられた「セカンドタイプ」のデニムジャケットは新しいタイプのアイコンとされたジェームズ・ディーンやマーロン・ブランド、スティーブ・マックイーンのスタイルにより、ジーンズとともにファッションアイテムとしてのステータスを獲得。1930年代の西部劇によって広まったカウボーイスタイルのイメージから、1950年代から1960年代にかけてハリウッドスターによって打ち出されたよりクールでスタイリッシュなイメージへと変化を遂げる。
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デニムジャケットの種類3リーバイス 3rdタイプ
トラッカージャケットの名称で親しまれデニムジャケットの完成形と称される最もポピュラーな「サードタイプ」はリーバイスが1962年に発売した「557XX」がベースとなっている。最大の特徴はホームベース型の両胸フラップポケットとそれに連動するV字状のステッチで、これによりマスキュリンな胸元を演出しながらウエストにすっきりとしたスリムな印象をもたらす。リーバイスの「506XX」ファーストと「507XX」セカンドが9オンスの未収縮デニムを使用しているのに対し、「557XX」サードは防縮加工を施した12オンスデニムを使用。それに伴い1964年頃よりパッチの型番から「XX」の表記が順次廃止されている。
デニムジャケットの種類4リーバイス 4thタイプ
1966年に発売されたリーバイスの「70505」が原型となっているのがフォースタイプ。パッと見サードタイプの「557XX」とほとんど変わらないデザインだが、「557XX」よりも身幅をスリムにして着丈をやや長めに設定することですっきりとしたシルエットになっている。ファーストからフォースまでリーバイスは一貫してコーンミルズ社製の綿100%セルヴィッチデニムを使用しているが、前述の通りサードモデルの途中から防縮加工デニムへ切り替えたことで「70505」フォースモデルからは「XX」表記がない。
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デニムジャケットの種類5リー 101Jタイプ
時代のニーズに合わせてデザインをアップデートするリーバイスのデニムジャケットに対し、誕生時から現在までほとんど変わらぬデザインで独自のポジションを確立しているリーのデニムジャケット。不朽の名作としてリーのアイコンとなる「101J」タイプのデニムジャケットは、1931年カウボーイのためにデザインされたウエスタン・スタイルの“101スリムジャケット”として発売される。リーバイスのどのデニムジャケットとも異なる「101J」タイプの顕著な特徴は内側に傾斜した両胸ポケットで、これはカウボーイが馬に乗りながら反対側のポケットに手を伸ばした際の手の入れやすさを考慮してのこと。着丈が短くウエストバンドの幅が広いのも特徴で、これはウエストバンドの幅を大きく取ることでより良いフィット感を実現し、乗馬の際でもジャケットがめくり上がらないように設計されている。さらに、落馬したときに怪我をしないよう金属パーツを少なくし、ジグザクステッチやダブルステッチによってタフさ強化している点も「101J」タイプの特徴だ。
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デニムジャケットの種類6ラングラー 111MJタイプ
ラングラーの「111MJ」は、動き続ける現場で鍛え上げられた機能美をそのまま日常に持ち込めるデニムジャケット。背面のアクションプリーツにより肩周りの可動域が広く、腕を前に出す姿勢でも突っ張りにくい。胸ポケットのWステッチ、スナップボタン、フロントプリーツを固定する丸カン留めなどの意匠がワーク由来のタフさを主張しつつ、短丈でややボクシーなシルエットが現代のワイドパンツやテーラードスラックスにも自然に接続する。中濃〜濃紺のヘビーオンス生地は着込むほどに表情が増し、週末のアクティブシーンから都市部のスマートカジュアルまで守備範囲が広い。一着で“動けるトラッカー”の本領を体感できる定番である。
続いては最新のストリートスナップから、4タイプのコーデをピックアップして紹介。
デニムジャケットコーデ1男らしさ全開の武骨なデニムオンデニム
デニムジャケットの王道の着こなしの一つである「デニムオンデニム」。かなりキャラが立つ装いなので、レイヤードや色使いなどでコテコテに装飾せず、インナーは白Tシャツ一枚だけにするなど、シンプルにまとめるのが失敗しないコツだ。こちらのコーデのように、ジーンズをロールアップしたりデニムジャケットの袖を折り返したりして、デニムのクドさを引くのもおすすめ。
デニムジャケットコーデ2タイドアップシャツとスラックスを合わせたドレスMIXスタイル
タイドアップシャツとスラックスの合わせに、2ndタイプのデニムジャケットを纏ってMIXスタイルを作ったBEAMS Fの西口修平氏。デニムジャケットにタイドアップなんて合うの?と思うかもしれないが、意外と相性が良く、ピッティウオモでも一定数以上こういった装いに身を包んだ男性が見受けられる。西口氏はそこに上級者要素をさらに足しており、デニムジャケットとリバース柄のネクタイは米国、チェック柄のシャツとスラックスは英国風と、米英の要素を巧みにMIXした遊び心のあるアイテム合わせも着こなし巧者の彼ならではだ。
デニムジャケットコーデ3デニムジャケットならではの短丈を活かしたAラインコーデ
アウターはショート丈、ボトムスは足元にクッションができるオーバーレングスが主流の昨今。その組み合わせで作るAラインシルエットは、今のメンズファッションスタイルのトレンドの一つだ。デニムジャケットはもともとがショート丈であるため、トレンドシルエットのパンツを合わせるだけで今っぽい装いが簡単に完成する。こちらの男性のように色を変えたデニムオンデニムも良いし、ゆるシルエットのチノパンなど合わせるのもおすすめだ。
デニムジャケットコーデ4ヘビーアウターのインナーとしてレイヤードして意外性のあるおしゃれを
デニムジャケットはどちらかと言えばライトアウターの一種であるため、気温が低い日にアウターとして使うにはやや心許ない。そんな季節になってきたら、コートやブルゾン系のアウターの下に着込んでインナー使いするのもアリだ。レイヤードを楽しめるだけでなく、本来アウターであるものをインナー使いするという意外性も付与できるため、冬コーデのおしゃれ偏差値を上げるのに一役買ってくれる。
この他にも参考にしたいデニムジャケットコーデをギャラリーにまとめたので、こちらもぜひチェックしてみてほしい。
おすすめデニムジャケット紹介
おすすめデニムジャケット1Levi’s Vintage Clothing「1953 TYPE Ⅱ トラッカージャケット」
上でリーバイスのデニムジャケットは散々紹介してきたので、ここではヴィンテージを復刻させた味のあるアーカイブモデルを紹介。こちらは1953年モデルのTYPE Ⅱ トラッカージャケット。「Two Horse」のロットナンバー507レザーパッチ、両脇にダブルプリーツが入ったフロントボタン、ウエストバックのアジャスターに、ビッグEのレッドタブまで忠実に再現されており、色落ち加工も長年着込んだ風合いに。当時の空気感を味わえる渋い一着だ。
おすすめデニムジャケット2Acne Studios「リラックスフィット デニムジャケット」
トロンプルイユデニムやダメージジーンズなど、ここ最近デニムアイテム人気が非常に高いアクネ ストゥディオズ。デニムジャケットの選択肢も豊富で、シンプルなものから奇抜なものまで今季も様々なデザインが揃っている。今回その中からピックアップしたのは、ルーズシルエットのブラックデニムジャケット。ポピュラーな3rdタイプをベースにしており、生地も合わせやすいモノトーンなので、オーバーサイズというモダンな要素を取り入れながらも使いやすい一着に仕上がっている。
おすすめデニムジャケット3FUTURE ARCHIVE「GLITTER DENIM JACKET」
「10年後、20年後も色褪せることのない“未来のアーカイブ”」を創り出すことをコンセプトにした、BEAMSのプロジェクト「FUTURE ARCHIVE」。既存のものに囚われるのではなく、新しいものを生み出すというこだわりが表れたデニムジャケットがこちらだ。3rdタイプをベースにしつつも、個性的なカーブを描く胸ポケットのフラップデザインや、太めの8番ステッチを使用することでアクセントに。また、タテ糸にラメ糸を一緒に織ったデニム素材を使用することで、光が当たるとラメ部分が反射して輝く遊び心も。アイテム名の「GLITTER(きらめき)」は、このラメ糸が由来だ。
おすすめデニムジャケット4MAISON MARGIELA「ディストレスト デニムジャケット」
ステッチワークを排してミニマルな顔立ちにデザインしたメゾン マルジェラのデニムジャケット。ポケットの位置的に2ndタイプがベースになっていそうだが、全体のステッチとプリーツが省略されている。代わりに、肘部分に共布のエルボーパッチ、首裏に4ステッチというマルジェラのアイコニックデザインを採用。ストーンウォッシュ加工に加えて、ペイントスプラッターの意匠も加えられており、シンプルだけど個性的という特殊なデザインを成立させた一着だ。
FAQ
デニムオンデニムの正解は?トーンを揃えて統一感を出す
上下のトーンを揃えるか、上濃×下中濃のどちらかに振り切る。靴は白か黒で無彩色締め。小物はシルバー系で統一。加工強めの上衣には、下は無地寄りを合わせて情報量を制御する。
フーディやニットと重ねると膨らむ問題の解決策は?層の厚みを整理して着膨れを回避
身幅+3〜5cmの余裕、肩幅+1〜2cmでコートイン想定の3rd/4thを選ぶ。フーディはフード小さめ・薄手、ニットは12ゲージ前後が扱いやすい。前は第2ボタンまで留めて縦方向を強調する。
子どもと公園などアクティブな日には?可動域と耐久性を重視したアイテム選びを
Wrangler系やアクションプリーツ搭載型を選び、11〜12ozの軽めで可動優先。パンツは撥水ワイド、靴は耐久スニーカー。トップは無地で写真映えも確保。
ダメージ加工や派手なデザインは回避
過度なダメージ、過剰なコントラストステッチ、細身長丈パンツとの併用は避ける。装飾を削って素材とシルエットで差をつける。色落ちは一点に留め、他は無彩色でまとめる。
初めての一着は何色・どの型が正解か?濃紺の3rdタイプが汎用性最上位
濃紺の3rd(Type III)。肩幅+1cm・着丈ベルト±1cmで9割のTPOをカバーできる。ボトムはチャコール、インナーは白か黒で失敗が無い。














































